カンヌライオンズの常連「TBWA」の完成度の高いアートディレクション作品

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2017.10.27(Fri)

こんにちは、顧問の吉井です。

世界3大広告賞の一つ「カンヌ・ライオンズ」。今年も数々の素晴らしい作品が受賞しました。 カンヌライオンズ受賞の常連エージェンシーのひとつにTBWAというグローバルアドバタイジングエージェンシーがあります。「We hate boring.」というカッコいいブランドスローガンで数々の秀でたクリエイティブを送り出している広告代理店です。私は常々TBWAのホームページで新しい作品に興味を持って見ています。

完成度の高いアートディレクション作品「Dirty Water Colors」

最近見た中でとても感銘を受けた作品がありました。「Dirty Water Colors」という作品です。

河沿いに建つ今にも壊れそうな住処と舟に乗ったそこで生活する人たちの絵が大きく描かれています。その絵を描いた絵筆と、横にはその絵を描くのに使った絵の具が並んでいます。絵の具には、「Cainta(川)」、「Tullahan(川)」、「Marikina(川)」、「Taguig(河口)」、「Binondo(運河)」という不思議な名前。コピーには、「ダーティーウオーターカラー、マニラの最も汚染された川から採れた汚泥などから作った顔料を使って作られた作品の展示」と書かれています。たぶん展覧会イベントの告知ポスターだと思われます。

この企画は、フィリピンの社会・市民団体、ABS-CBN Linked Kapamilya財団がスポンサーになりTBWA Santiago Mangada Punoが作った素晴らしいキャンペーンです。
マニラの汚染された川や支流の認識を高めるために、アーティストと共同制作。

数人のアーティストが、汚染された川の近くに住む子どもや家族の肖像を描き、完成したアートワークは、ABS-CBN財団が企画した展覧会で展示・販売されます。ビジネスリーダー、アーティスト、政治家、外交官、画商など数百人もの人々が訪れ、すべての作品は数週間で完売し、大変な盛り上がりを見せたということです。

まとめ

企画の素晴らしさはもちろん、「きたない水」から作った顔料を使って、こんなに「きれいな水彩画」を描いたアーティストたちとそれを見事にデザインレイアウトしたアートディレクター、実に完成度の高い作品だと思います。

※この画像、作品は、www.TBWA.com/workから引用しました。