【Webトレンド】2014年ゆく年くる年、今年気になったWebトレンド

  • Webサービス
  • 雑学・時事ネタ

こんにちは、Webディレクターの長谷川です。昨年に引き続き編集部から、年末Webトレンド総括よろしく!ということで、今年は個人的に気になったデザインや動画といったグラフィック方面のお話をさせて頂きたいと思います。

トレンドは「より直感的に」

トレンド1:Webユニバーサルデザイン構想

まず今年のWeb表現を語る上で最も重要だと感じたのは、Googleのマテリアルデザインの発表です。

今やWebは、子どもからお年寄りの方まで、スマホやPC等の様々な機器で見るものになりました。Googleが提案したのは、地図や道路交通標識と同じように「いつ」「どこで」「誰が」「どのように」見ても使いやすいユニバーサルデザインをWebにも取り入れよう、というものです。以下Googleのマテリアルデザインに関する1分弱の公式プロモーションビデオです。

動画の後半を見ると、どこを押すとどう動くのか、非常に直感的にしっくりくるインターフェイス例が提案されていますね。Googleは、Webインターフェイス(デザイン)に、日常の自然な「動き」や「陰影」、「直感的なわかりやすさ」をどんどん取り入れていこうと呼びかけています。日本でもGoogle端末が普及する中で、このマテリアルデザインが定着していくことでしょう。

トレンド2:<動画を見せる>から<動画で魅せる>へ

マテリアルデザインのようなWeb表現全体に関わるトレンドとは別に、よりダイレクトに動画でメッセージを伝えてユーザの心を掴もうとする動きも見られました。

写真撮影アプリInstagramの普及、Vineにおける6秒動画の流行などが話題になりましたが、Webがテキストだけでなく動画・画像を共有する場にもなってきている、言い換えると、Webって読むものから見るものになってきています。こうした中で企業が動画をプロモーションに活用する事例も目立ってきました。

資生堂の工場の動画サイト
資生堂の工場の動画サイト

http://www.shiseidogroup.jp/technology/detail/18.html
動画の内容も斬新でインパクト十分ですが、製品の品質や安全性もきちんと伝わる内容となっています。

HONDA:CivicのPR用動画

HONDA:CivicのPR用動画

https://www.youtube.com/user/HondaVideo/OtherSide
プロジェクトのReverse(リバース:反転)というコンセプトのもと、なんと動画再生中に「R」を押すと本当に昼夜が反転するという驚きの仕掛けを備えており、話題を集めています。

昨年もオウンドメディア(自社オリジナルのメディア発信)がブームとなりましたが、年々増えていくWebの膨大な情報の中で埋もれないためにも、今後自社コンテンツを魅せる工夫が一層必要になることは間違いありません。

トレンド3:ついに来るか3Dグラフィック?Webグラフィック最前線

動画をダイナミックに使ったグラフィック表現が注目を集める一方で、アニメーション的な表現も豊かになってきています。例えば海外のイラストレーターOamul LuさんのポートフォリオサイトがWeb界隈でも一時話題になりました。

Oamul Luさんのポートフォリオサイト

http://www.oamul.com/

リンク先ではかわいらしいGIFアニメーションが展開されます。思わず次のページへ進むのが楽しみになりますよね。

さらに最近では3Dアニメーションの表現も豊かです。WebGLと呼ばれる3D表現のための仕様(API)が普及しはじめことで、思わず息を呑むような美しい3D表現がブラウザでも表現できるようになりました。

WebGL

http://oos.moxiecode.com/js_webgl/autumn/

WebGL2

http://alteredqualia.com/three/examples/webgl_terrain_dynamic.html

黄金色の秋空の表現や、ゲームのムービー動画のような渡り鳥のアニメーションなど、これらが全てリアルタイムで処理されているのだから驚きです。

3Dの極めつけの一つは、今年発表された『翠星のガルガンティア』というオンラインフリーゲームでしょう。

翠星のガルガンティア

http://fly.gargantia.jp/

Webでもここまで3D表現ができる、ということを見せつけてくれました(ぜひ年末年始で実際に遊んでみて下さい)。

Webの表現の多用化は進む一方ですので、トレンドといっても中々ひとことで語れるような単純なものでなくなってきています。Webをどう活用したらよいのか、お困りのことがありましたら、ぜひWAN55までお声がけください。