「Youtube / Vimeo 動画アップロードのすゝめ」

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youtube vs vimeo


Webサイトへ動画をアップする際、動画共有サービスを利用するケースが多いかと思います。日本ではYouTubeやニコニコ動画等が有名ですが、海外の動画関係の事例や海外アーティストの作品などをWeb検索していると、よく目にする動画サービスに「Vimeo」というものがあります。Vimeoは日本ではそれほどメジャーではないですがYouTubeの対抗馬としても挙げられることもあります。
今回はYoutubeとVimeoの2つのサービスに焦点をあて、それぞれの特徴と使い分けについてお話したいと思います。

YoutubeとVimeoのどちらに動画をアップロードしたほうがいい?

単刀直入に言いますと、ミュージックビデオや短編映画など「作品」として定義可能でじっくり見せることを目的とする映像はVimeo、それ以外はYoutubeでよいと考えます。

動画をじっくり見せることにVimeoが優れている理由

・広告が少ない
・ロードが早い
・プレーヤーのUIが美しく自由度が高い
サムネイルが自由に選べる

広告が少なく読み込みがスムーズで画質もきれいなVimeoは動画再生時のストレスも少なく、じっくりと映像の美しさや内容を伝えるのに適しています。また動画のアスペクト比を自由に設定できるのも魅力です。 そしてもっとも推したいのは、サムネイルを自由に指定できる点です。動画は基本的に再生ボタンを押すというアクションを起こさない限りユーザーの目に触れないため、思わず動画を見たくなるような魅力的なサムネイルであることは重要です。そしてなんとVimeoは動画内にある画以外のものもサムネイルにできます。つまりサムネイルのためだけに作成した画像を指定することができるのです。これはコンバージョン率アップにもつながる画期的な機能ではないでしょうか。

Vimeoに関してさらに補足

Vimeoには他の動画共有サイトとは一線を画す下記のような特徴があります。

自分自身で制作したオリジナルビデオしかアップロードができない

※「自分自身」とはディレクター・編集者・グラフィックアーティスト・音楽家・俳優など作品制作にかかわったスタッフも含みます。

商用目的のビデオのアップロードができない

※ネットワークビジネスに関する動画、「いますぐ簡単に稼げる!」といった類の動画、製品プロモーションや不動産紹介といったセールスビデオはアップロードができません。ただし作品制作にかかわった映像会社、作家、アーティストや音楽家、NPO、俳優は作品のプロモーションが許可されています。

この厳格なアップロード規約により、Vimeoはハイクオリティ・高画像な動画が集まるアート思考な動画共有サイトとして独自の展開をみせているのですが、多角的なWebプロモーションには向かないのではないかと思います。

やっぱりすごいぞYoutube

それではお馴染みのYoutubeの利点やいかに、とWeb検索をすると下記のような結果に。

・世界第2位の検索サービスである
・Googleが運営しているためGoogle検索との相性がとても良い
・アナリティクス機能が充実している
・収益プログラムが充実している
・日本語に対応しているので使いやすい
・とにかくみんなが知っているので埋め込み動画等のUIも見慣れており再生されやすい

だだ、一般的なネットユーザーの目線で見た場合、昨今の広告の多さには辟易しています。また誰でも自由に動画をアップロードできるがゆえコンテンツのクオリティにむらがあり、キーワード検索の際にあやしいネットビジネス動画や個人の自撮り系動画が引っかかってくる等、目的の動画にすぐにたどり着けない点から、検索性がよいとは一概に言い切れない印象です。

それでも「わかりやすい・つかいやすい・みんな知ってる」の威力は絶大ですね。。。動画コンテンツそのものに画質やアート性を追求する、長尺の映像を確実に最後まで視聴させるといった特別な狙いが無い限りはYoutube一択ではないでしょうか。

まとめ

動画をじっくりストレス無く確実に見せたい場合はVimeo、動画をWebサイトへの導入経路とするなど多角的なプロモーションやSNS共有等での集客力を重視するならYoutubeがよいと思います。なにごとも道具は使いよう。アップロードする動画の性質や目的を見極め適したツールを選ぶのが一番ですね。