【2023年度版】Webサイトのリニューアルの進め方について、必要なステップをご紹介します!

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本記事ではWebサイトのリニューアルにおける進め方、必要なステップについて解説しており、最後まで読むとWebサイトリニューアル・プロジェクト全体の始まりから終わりまでの進め方・ステップが理解できるようになります。Webサイトの種類によって進め方も様々あるため進行における注意点やおさえるポイントをわかりやすく解説していきますので「Webサイトのリニューアルの進め方・ステップを理解したい。」という方はぜひ参考にしてください!

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Webサイトのリニューアルの進め方・ステップの流れ

■Webサイトリニューアルの目的(KGI、KPI)を決める
■自社のWebサイトだけでなく競合他社のWebサイトも分析する
■Webサイトのリニューアル要件を確定する
■Web制作会社へ見積依頼し、発注する
■キックオフMTGを開催する
■原稿を準備し構成を確定する
■Webサイトのデザインを確認する
■テストアップされたWebサイトを確認する
■本番公開したWebサイトを確認する
■Webサイトの運用を開始する

Webサイトのリニューアルの進め方・ステップの流れと注意点
依頼する制作会社によって特徴が異なることもあり、初動に時間をかけしっかりヒアリングしてくる企業、初動には時間をかけないで依頼された内容をとにかくスピーディーに進める企業など、比較検討が難しい場合があります。進め方・ステップについて不安な点は、納得いくまで打ち合わせすることで制作会社から提示された進行スケジュールが理解しやすくなってきます。Webサイトのリニューアルの進め方・ステップの流れについて、それぞれの項目の詳しい内容をご紹介します。

1.Webサイトリニューアルの目的(KGI、KPI)を決める

Webサイトのリニューアルにはさまざまな目的(BtoBやBtoCなど)や役割があり、ターゲット・誰に向けたサイトか、目的は何なのか、などの内容をしっかりと準備することが必要です。目的は、数値で表せる『KGI(Key Goal Indicator)とKPI(Key Performance Indicator)』の設計と設定、またユーザーインターフェーズ(=以下、UI)やユーザーエクスペリエンス(=以下、UX)の向上、レスポンシブデザインの実装、リブランディングの設計、Webサイト運用の最適化(公開後のコンテンツ更新と拡充)、SEO対策による認知拡大などがあります。

またプロジェクトの予算を設定し同時にいつまでに○○を行うというスケジュールについても詰めて行きます。

2.自社のWebサイトだけでなく競合他社のWebサイトも分析する

リニューアルの目的に沿って自社のWebサイトを分析します。分析する内容は様々ですができるだけ(Webサイトの成果を)数値化し見える化します。数値化できると課題や改善点の特定につながり、関係者との問題認識について意識統一ができます。また競合分析を実施することで市場のトレンドが理解できます。数値化のためにはGA4を活用することが多く、Webサイトへの訪問者数、ページの表示回数、デバイスやブラウザなどの情報、ユーザーの地域、現在のユーザー行動データなどを分析し課題があれば改善するなど、できる限りPDCAをまわしていきます。またこれまでのUAは過去2年分のデータが見れましたが、GA4は最大14カ月までとなっています。ただしBigqueryなどのツールを活用することで行動データを長期にわたり保存しておくことができます。

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3.Webサイトのリニューアル要件を確定する

確定したターゲットに向けコンテンツ情報や必要なサイトのメニューを整理します。またターゲットの習慣、年齢、性別、地理的な位置、生活、収入水準などの基本的な情報を見定めペルソナをイメージします。できればカスタマージャーニーも準備します。これらの情報を収集して整理することで、オンラインでの行動データ、SNSの活動、検索クエリを分析するだけでなく、ターゲットやユーザーがどのようにサイトを利用しているか、どのコンテンツが最も人気があるのか、が確認できます。個人情報や入出金をWebサイトで実施する場合は、セキュリティを確保するためにも、SSL証明書の導入だけでなく、ウイルス対策やアクセス制御、データベースのセキュリティ、脆弱性スキャンなどの対策も要件に入れます。また更新性を高めるためにCMSを活用するかどうか、も判断します。

4.Web制作会社へ見積依頼し、発注する

仕様や要件を詰めたあとは、Web制作会社へ見積もり依頼をします。事前に予算を設定しWeb制作会社に伝えることができると、制作会社とスムーズにやり取りでき予算内で最適な提案を受取ることができます。
状況によっては予算を伝えること対し抵抗があると思いますが事前に伝えることができると制作会社も予算内で実現できる提案が提示できます。明確な作業進行などのタスクまで落とし込みやすいため、この予算の提示により依頼する側と制作会社の認識の乖離は最小限に抑えられるメリットがあります。社内でよく検討し発注します。※見積は複数の制作会社に依頼することをお勧めします。また既存Webサイトのバックアップの依頼も重要です。緊急時の復旧に必要です。

5.キックオフMTGを開催する

発注後にWebサイト制作のプロジェクト・キックオフMTGを開催します。
発注する側も、受注する側(代理店や制作会社側)も、初めて顔合わせする方が多く、プロジェクトを気持ちよくスタートできるよう、関係性を構築できるよう、しっかり挨拶しておくことが重要です。
一度でもコミュニケーションを取る相手の顔が見えると、お互いの安心感につながります。

キックオフでは細部の話はせず、参加者全員がプロジェクトの方向性を再度確認し、認識の統一をはかり同じ理解度で話せるよう、背景や目的、目標とスケジュールを明確に確認します。
キックオフMTGでの進行は営業、プロジェクトマネージャー(PM)が担うことが多いですが、状況に応じて役割分担することが多いです。特に決まりはありません。

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6.原稿を準備し構成を確定する

Webサイトに掲載する原稿を準備します。基本的にはUIやUXを考えた文章テキストで簡潔に書かれていることが重要です。またコンテンツによっては効果的なコミュニケーションができるよう配慮した内容で表現するためにライティングが必要です。テキストだけでなく、見た目、視覚的な画像要素とその量、クオリティも大切です。テキストデータの移行が必要な場合など、ニュース情報や製品情報、会社情報、古い情報や誤った情報を入稿しないよう、入稿前にしっかり更新された情報かどうかチェックします。セキュリティポリシーとプライバシーポリシー、個人情報の取扱いの情報についても同様です。

7.Webサイトのデザインを確認する

Webサイトのデザインは依頼する側の難易度が高く、思った通りのデザインに仕上がるまで時間がかかることがあります。TOPページやメインビジュアル、ファーストビューの大きな要素だけでなく、各ページの役割や優先順位を共有しつつ、はっきり明確にデザインイメージやクリックした時の動きの要望を伝えられると、期待通りのデザインがあがってくること多いです。要望を伝えることが難しい場合は、参考にしたいデザインが掲載されているページのURLとその該当部分を相手(制作会社・デザイナー)に伝えられると、デザインに関するコミュニケーションミスが回避し易いです。Webデザインはページの目的に応じて正解や表現が異なるため、優先順位の一致が大切です。

また同時に、PCやスマホで表示させたいレスポンシブデザインの場合は、表示が崩れていることもあるため必ず優先順位の高いページ・コンテンツは確認、チェックが重要です。

8.テストアップされたWebサイトを確認する

テストアップされたWebサイトはテストページのURLから確認することが多いです。どのようなUIやUXなのか、PCやスマホの両方で操作性などを確認することが重要です。サイトのナビゲーションである「メニュー、ボタン、リンク先の内容」は分かりやすく表示、直感的でスムーズに操作できることが大切です。またWebブラウザのテストではよくGoogle Chrome、Firefox、Safari、Microsoft Edgeで正しく表示されるかどうか、レスポンシブデザインとしてのPCデスクトップ、タブレット、スマートフォンで適切に表示されているかどうかを確認します。見落としてしまいがちのページの読み込み速度についても確認が必要です。ページの読み込み速度が遅いと感じた場合は制作会社で調整が出来るかもしれないので、はっきりと相談、依頼することが重要です。また、Webサイト内のコンバージョン(購入ボタン、申込ボタン)やフォーム(お問い合わせフォーム、会員登録フォームなど)が正しく動作しデータが正常に処理、送信されているかどうか、を確認します。
この時点で初めてバグを確認できます。発見したら修正依頼を出し、再度確認します。

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9.本番公開したWebサイトを確認する

Webサイトを本番公開する際、テストと同じように確認することが重要です。基本的には制作会社側ですべてチェックされることがほとんどです。主なコンテンツのリンク先の確認、Webサイト内の購入ボタン、申込ボタン、フォームだけでも正しく動作しデータが正常に処理、送信されているかどうか、を確認することをお勧めします。無事本番公開が確認できたら、関係者に情報を連携します。

10.Webサイトの運用を開始する

Webサイトの運用は事前に決めておくことが重要です。どのような目的で、どのような運用を、誰がいつ担当するのか、スケジュールとともに詰めておくことができると後で振り返りしやすくなります。通常、公開後はプロモーション施策に沿って告知し集客します。認知拡大のための媒体活用やWeb広告配信、SEO対策などの実施、またメールマガジンを配信した後はWebサイトのアクセス数の数値が変化することも多く、Webサイトを最大限に有効活用できるようターゲット・ユーザーの行動データを分析しPDCAを回します。

『Webサイトリニューアルの進め方・ステップのご相談』

Webサイトリニューアルに関するご相談はお問い合せからお願いいたします。

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